ゴルフクラブの性能を最大限に引き出すために、もっとも大切なのは「スイング」ですが、実はもっと手軽にスコアに直結する部分があります。
それがグリップ交換。
「まだ使える気がする…」
「交換するタイミングが分からない」
という人は多いですが、グリップはクラブの中で唯一手に触れている場所。
摩耗・劣化しているだけで
- スライスしやすい
- フェースが返らない
- 手首が緊張し、力んでしまう
- ショットの再現性が落ちる
などスコアに大きな影響が出ます。
この記事では、グリップ交換の必要性・交換時期・選び方・自分で交換する方法を完全ガイドします。
おすすめのゴルフグリップは別記事で紹介していますので、是非こちらをご覧ください!

なぜグリップを交換する必要があるのか?

まず知ってほしいのは、グリップの劣化はスイングよりもショットを狂わせる という事実。
劣化したグリップの問題
- 手汗や湿気で滑る
- 無意識に強く握ってしまい、力みが発生
- スイング軌道がブレやすい
- フェースコントロールができない
- インパクトが不安定になる
どれもスコアに直結するものばかり。
新しいグリップのメリット
- 少ない力でグリップできる
- 再現性が上がり、ミスショットが激減
- クラブ本来の性能を発揮できる
- 方向性アップ
- 練習量が増えても手が痛くなりにくい
グリップ交換だけで「クラブが新しくなったみたい!」と感じる人も多いほど、効果は大きいです。
グリップ交換のタイミング目安

「もう交換したほうがいい?」という判断基準はこちら。
✔ 交換の目安は1年 or 40〜50ラウンド
一般的なゴルファーの場合、1年に1回が標準。
✔ 週1以上で練習する人は半年に1回
打ちっぱなしを頻繁に利用する人は、摩耗が早く進みます。
✔ 汗っかき・雨の日にプレーが多い人はもっと早い
湿気はグリップの寿命を大幅に縮めます。
✔ ワンポイント判断基準
- 表面がツルツルになっている
- 中指・薬指の当たる部分だけ凹んでいる
- 白っぽく変色している
- 粉っぽく乾燥している
- バックスイングでクラブがズレる感じがする
これらが1つでも当てはまれば交換時です。
グリップ選びのポイント

グリップは大きく「素材・太さ・硬さ・バックライン」で選びます。
① 素材で選ぶ(ラバー・コード・ポリマー)
| 素材 | 特徴 | どんな人向け |
|---|---|---|
| ラバー | 柔らかい・しっとり|一番無難 | 全レベルOK・扱いやすい |
| コード(繊維入り) | 硬め・滑りにくい|雨・汗に強い | 握力強め・方向性重視 |
| ポリマー(WINN系) | 超柔らかい・軽い|しっとり感 | 握力弱め・手に優しい |
② 太さで選ぶ(スタンダード / ミッドサイズ)
| 太さ | 向いてる人 |
|---|---|
| スタンダード | ほとんどの人(迷ったらこれ) |
| ミッドサイズ | 手が大きい/握力強い/方向性重視 |
③ 硬さで選ぶ(柔らかめ / しっかり系)
- 柔らかめ:握力・手首・関節が弱い人、初級者
- 硬め(しっかり系):方向性重視、体の回転主体で打つ人、中級者以上
④ バックラインの有無
- バックラインあり → 毎回同じ握り位置を再現しやすい(方向性安定)
- バックラインなし → フック・スライスの微調整がしやすい
▶ おすすめグリップ22選(男女別・診断つき)はこちら

グリップ交換は自分でもできる?

結論:できます。
むしろ、慣れれば1本5分で交換できます。
自分で交換するメリット
- 交換工賃が無料(通常1本300〜500円)
- 好きなタイミングで交換できる
- 自分に合うこだわりセッティングが作れる
自分で交換するデメリット
- 最初の1〜2本は少し難しい
- 道具が必要
- 作業スペースが必要
自分で交換するために必要な道具

- グリップ交換キット(両面テープ・溶剤セット)
- グリップカッター
- ゴムバイス(シャフト固定具)
- グリップ本体(別記事で紹介)
▼ グリップ交換キットを見る
グリップ交換手順

STEP① 古いグリップを切る
カッターで手前から奥へ向かって切り裂く。
※ ケガを防ぐため専用のグリップカッターが安全。
STEP② 古い両面テープを剥がす
テープ残りがあるとズレの原因になるので、溶剤やドライヤーで温めて取り除く。
STEP③ 新しいテープを巻く
シャフトに沿って一直線に貼り、端を1cmほど折り返してフタにする。
STEP④ 溶剤(スプレー or オイル)をたっぷりかける
テープ側と、新しいグリップの内側両方にたっぷり吹きかける。
STEP⑤ グリップを一気に挿す
角度がズレないように、まっすぐ挿し込む。
溶剤が乾くまで10〜20分放置。
STEP⑥ 1〜2時間ほど乾かす
乾けばすぐに使用可能。
グリップを長持ちさせる簡単ケア方法

- ラウンド後は濡れタオルで優しく拭く
- 汗をかいたら中性洗剤で油分を落とす
- 車内放置など高温にさらさない
- 練習量が多いなら早めに交換する
プロもグリップ交換を最優先にする理由
PGAのプロでも、
- 月1〜2回
- 大会前
- クラブ別に交換
と、高頻度で交換しています。
なぜなら、グリップの状態=ショットの安定性だからです。
アマチュアにとってもこれは同じ。
むしろプロより汗・乾燥・気候の影響を受けやすい分、こまめな交換が有利。
まとめ 〜 グリップ交換は最高コスパのギアメンテ 〜
- グリップは唯一触れている部分
- 劣化すると方向性・飛距離・安定性すべてに悪影響
- 目安は1年に1回(練習量多いなら半年)
- 自分で交換できれば安く・早く・自由に選べる
- 材質・太さ・硬さ・バックラインでグリップは大きく変わる
グリップ交換は「手軽で効果が大きい」最高のメンテナンス。
自分のスイングに合ったグリップを選べば、ゴルフはもっと楽しくなります。
▶ グリップおすすめ22選(男女別・診断つき)はこちら

