ゴルフを始めようと思ったとき、最初に悩むのが「どんなクラブを買えばいいのか」ではないでしょうか。
クラブは種類が多く、値段もピンからキリまであるため、最初から全部をそろえる必要はありません。
この記事では、ゴルフ初心者が最初に買うべきクラブをわかりやすく解説します。
選び方のポイントや、最低限そろえておくと安心な本数、コスパの良い購入方法も紹介します。
そもそもゴルフクラブは何本必要?
ルール上、ゴルフクラブは1ラウンドに最大14本まで持ち込むことができます。
しかし、初心者が最初から14本そろえる必要はまったくありません。
実際には、まず7〜9本ほどの「ハーフセット」から始めるのが一般的です。
▶ 初心者におすすめの構成例(7本)
- ドライバー(1本)
- フェアウェイウッド(1本)
- ユーティリティ(1本)
- アイアン(7番・9番の2本)
- ピッチングウェッジ(1本)
- パター(1本)
この構成で十分ラウンドできます。
それぞれのクラブの役割を理解しながら、少しずつ増やしていくのが理想です。
クラブの種類と役割を理解しよう
初心者が迷いやすいクラブの違いを、わかりやすく説明します。
● ドライバー
最初のショットで使うクラブ。飛距離を出すための1本です。
ヘッドが大きく、見た目もインパクトがあります。
ただし、最も難しいクラブでもあるので、ヘッドスピードに合った柔らかいシャフトを選ぶと打ちやすくなります。
● フェアウェイウッド(3番・5番)
フェアウェイやティーショットで使用。ドライバーより短く、安定感があります。
特に初心者は5番ウッドの方がコントロールしやすいです。
● ユーティリティ
ウッドとアイアンの中間のようなクラブ。
ラフ(芝が深い場所)でも打ちやすく、初心者に最も人気のある万能クラブです。
● アイアン
フェアウェイやグリーン周りで使う中距離用クラブ。
まずは「7番」と「9番」から始めるのがおすすめです。
打感がつかめてきたら、徐々に本数を増やしていきましょう。
● ウェッジ(PW・AW・SW)
グリーン近くの短い距離で使うクラブ。
ピッチングウェッジ(PW)を1本持っていれば、最初は十分です。
● パター
最後にボールをカップに入れるためのクラブ。
形や長さに種類がありますが、自分が構えやすいものを選ぶのが何より大切です。
初心者が最初に買うべきクラブ3本
もし「最低限から始めたい」という方は、この3本からでもOKです。
- ドライバー(飛ばすための1本)
- 7番アイアン(基礎練習用・万能クラブ)
- パター(最後に必ず使う)
この3本を使いながらスイングの感覚を覚えると、どんなクラブでも対応できるようになります。
クラブを選ぶときの4つのポイント
① シャフトの硬さをチェック(R・SR・S)
シャフト(クラブの棒の部分)は、スイングのしやすさや飛距離を左右します。
一般的には、初心者・非力な方は「R」、男性の標準的な力なら「SR」か「S」でOKです。
| 硬さ(フレックス) | 特徴 | おすすめのゴルファー |
| L(レディース) | 最も軽く柔らかい | 女性、力に自信のない方 |
| R(レギュラー) | 標準の硬さ | 初心者男性、一般男性 |
| S(硬め) | やや重く硬い | スポーツ経験のある男性、体力に自信のある方 |
② 重すぎないクラブを選ぶ
初心者は軽めのクラブの方が扱いやすく、スイングテンポも安定します。
特にウッドやユーティリティは「カーボンシャフト」を選ぶと楽に振れます。
③寛容性(やさしさ)のポイント
ミスを軽減してくれる「やさしい設計」かどうかをチェックしましょう。
ドライバー
ヘッド体積が大きく、ロフト角(打ち出し角度)が大きいモデルは、スイートエリアが広がりやすく、方向性も安定しやすくなります。
アイアン
ヘッドのブレを抑えミスに強い「キャビティ」形状で、ヘッドの底面であるソール幅が広いモデルは、地面にヘッドが刺さるミス(ダフリ)を軽減し、ボールが上がりやすくなります。
ユーティリティ(UT)
長いアイアンは難しいため、代わりにユーティリティが入っているセットは、楽に長い距離を打ちやすいため初心者におすすめです。
④ 見た目・構えやすさも大切
クラブの性能だけでなく、「構えたときに安心感がある」ことも大切です。
上達を続けるには、自分が打ちたくなるクラブを選ぶことがモチベーションになります。
初心者におすすめの買い方
● ハーフセットを購入する
最初からすべてをそろえるよりも、ハーフセット(7〜9本)で十分です。
多くのブランドが初心者向けのセットを販売しています。
有名ブランドなら:
- キャロウェイ(Callaway)
- テーラーメイド(TaylorMade)
- ブリヂストン(Bridgestone)
- クリーブランド(Cleveland)
価格帯は5万円〜10万円前後で、コスパの良いモデルも多くあります。
● 中古クラブから始める
最近では中古市場も充実しており、状態の良いクラブを安く購入できます。
特に「ゴルフパートナー」や「GDO中古ショップ」などは信頼性が高く、
スタッフがクラブの状態をきちんとチェックしています。
● レンタルや試打で試してから購入
初めての方は、練習場やショップで試打してみるのがおすすめです。
打感・音・構えやすさなど、実際に打つと自分に合うクラブが分かります。
買う前に知っておきたい注意点
- ゴルフ場によってはレンタルクラブもある(1セット2,000〜5,000円ほど)
- 最初は“かっこよさ”よりも“やさしさ”重視で選ぶ
- ブランドよりも、初心者向け設計(スイートスポットが広い)を選ぶ
特に、「やさしいクラブ=ミスしても飛ぶクラブ」なので、上達スピードが早くなります。
まとめ 〜最初は“全部そろえない”が正解〜
初心者のうちは、まず基本の数本で十分です。
クラブは経験とともに「自分の得意クラブ」が自然と見つかっていきます。
- 最初は7〜9本のハーフセットでOK
- 軽くて振りやすいモデルを選ぶ
- ドライバー・7番アイアン・パターがあれば練習は十分
自分に合ったクラブで練習を重ねれば、スコア以上にゴルフの楽しさが実感できるはずです。
焦らず、少しずつクラブとの相性を見つけていきましょう。
